恐るべき脳の暗黒面!何度覚えても記憶できない理由
何度聞いても覚えられない。
後でふとあれなんだっけと思い出そうとしても全く記憶できていないことに気付く。
そんなことありませんか?
私にはあります。
気になって深く考えてみたところやはり原因がありました。
ということで今回はこの困った問題が起こる理由と解決方法をお教えします。
一つは日常でありがちな問題、もう一つは記憶の怖い能力いや欠点ともいえることです。
photo credit: Kalexanderson via photopin cc
簡単なことが覚えられず記憶できてなかった
誰でもよくありますよね。
どういう状況か
どうも最初にその物事に出会ったときの状況によって覚えられないという事象が起こるようです。
物事に出会うということはつまり聞いたり見たり読んだり会ったり触ったりするわけですが、とりわけ私の場合知識を得るべき状況のときに頭に入っていないことがあります。
これは当たり前と言えばそうともいえます。
だってどうでもいい知識なら忘れたって困らないわけですから。
それで知識を得るべき状況とは主に仕事に関連することでこのような場面です。
人に物事教えてもらう
これはすぐ忘れちゃったら困ります。
さっそく掘り下げてみます。
せっかく人に教えてもらったのに忘れる
具体的な事例としてはこうです。
- たった一人の名前を教えてもらったのに忘れた
- 簡単な作業の説明を受けたのに覚えることができていない
え、こんな簡単なことを?と思うでしょうが根本的な問題があることに気付きました。
このど忘れには共通している行動があります。
そもそも聞いたときに真剣に覚えようとしていない。
教えを請うときはもちろん真摯に向き合うのですが、実際にはそのつもりになっているだけでした。
人一人の名前なんてどうせすぐ覚えられる
把握している作業の中でちょっとした説明なんてすぐ理解できる
深層意識の中でこんな傲慢な考えがあったようなんです。
重要じゃないって。
でも仕事だから人の話を聞くときはそれらしく振舞っている。
そしてやたら「ええ」「はい」など愛想良くうなづいたり返事をしたりしてしまっています。
実はそんなとき集中して聞いていない可能性があります。
ちゃんと聞いているアピールをしたいがばっかりに肝心の内容が頭に入ってこない。
昔はそんなことしなかった代わりにきっちり聞き取っていたのに。
こんな小ざかしいことをしてうわの空で聞き逃したり印象から消えてしまったら本末転倒です。
解決方法はまずここから始めます。
- どんな説明でも大事なことだと思って意識して、最初から集中しながら聞きましょう。
- 相槌は出来る限り減らしましょう。
本当に理解できたら一回するだけくらいで問題ないでしょうし、直し始めの頃はしなくてもいいくらいです。
そして最後に理解できたことを示す言葉を添えましょう。
「了解です」
「ありがとうございます」
「なるほど」
あるいは言われた事の反復をする。
さすがに相槌が一度も無いと相手は説明したことが本当に理解しているか不安になりますからね。
間違った記憶がしつこく脳に居座る
本当に怖いのはこっちです。
記憶のダークサイドというべき脳の困った現象について解説したいと思います。
それは、
間違ったり難しかったりでうまく記憶できなかった事柄あったとする。
その後それを正しく見聞きしたことで理解できたにもかかわらず、相変わらずうまく記憶できていない。
一度理解できなかった事柄がずーと続いてしまうとわからない記憶が強くなってしまい、理解できる説明を受けてもまたわからなくなってしまうんです。
つまり元の記憶が上書きされずに残っているんではないかと。
これは困ります。
一度理解したのに気が付いたらまたわからなくなっているんですから。
こんなことが発端だった
実際かなり若い頃プログラム関係でとてもわかりづらい技術があり、それは理解できずに放っておいてことがあります。
当時はインターネットも無い時代でしたし参考になりそうな書籍も思い浮かばなかったのでどうしようもありませんでした。
2年くらい前にそれを思い出し検索してみると分かりやすい記事を発見したんです。
そしてなんとか疑問も解けてその事柄を完全に理解することができました。
すっきりしたー!って喜んでたんですが、なんとしばらく経ってそれが全然覚えておらず解説記事を読む前の状態に戻ってしまっていたんです。
これには驚きました。
確かに単純に一言で説明できるほど簡単な内容ではないのです。
そしてもう一度読んでやっぱり理解できたのですが、またしばらく何ヶ月など時間を置くと忘れていることに気がつきました。
今忘れているといいましたが正確にはその事柄について、以前のもやもやしてわからない感覚がしつこく居座っているという感じなんです。
理由として考えられるのはこうです。
「1+1」は「2」という記憶と同じくらい、その「事柄」は「わからない」と強固にイコールで結ばれてしまっている。
つまり空っぽではなく「わからない」という記憶として根付いてしまっているんでしょう。
なんて強力なんでしょう!
解決方法1:毎日繰り返し記憶する
当たり前だし地道ですが理解できたと安心せずに何度もしつこく記憶する行為を繰り返します。
目指すは記憶の上書きです。
しつこくぶつけるように新しい記憶を脳みそに叩き込みます。
記憶できなかった物事を改めて覚えようとするとき「あ、そっか、それね」などと雑に覚えちゃいけません。
実は全然頭に入っていなかったというんでは困りますからね。
この問題もやはりインプットだけでなくアウトプットが解決の鍵ということであることを認識させられます。
アウトプットすることで記憶される。インプットだけでは脳が覚えてくれない
つまり一旦覚えたらすぐに口にしたり確認したり考えたり書いたりすることで定着させないと脳は重要なこととは認識せず上書きしてくれないのでしょう。
人の名前でも実際ありました。
間違って覚えた名前が思ったより強く印象に残り、本当のほうの名前に触れる機会が全くないとしばらくたったら記憶できていないことに気付く。
そしてまた聞きなおすんですがその時いい加減だったり真剣に覚える気が無いと、まるで右から左へ脳みそを素通りしてしまうのです。
ちょっとメモすればいいのにしない。
そして、あれ?なんだっけ?
アホです。アホ丸出しです。
アウトプットしましょう。
アウトプットとはその事柄をまず頭の中で検索し、そして記憶を引き出して実際に自分の中から外側に向けて使ってみることです。
そうしてその事柄が重要だと認識させるんです。
- その方の名前を呼ぶ。
用がなくてもその方のほうを見て心の中ででもいい。 - 説明してみる。
実際に人に説明しているように自分の知識を披露する。
うまくできなければしっかり覚えられていない証拠。
頭の中や実際に声を出したとしても何も考えずに唱えるのは禁止です。
それはアウトプットしていません。
先の名前の例でも単に名前を連呼するのはアウトプットとはいえません。
頭の中で検索しておらず人の顔も想像せずでは、ただ声を発しているだけです。
目的の人を見てあの人の名前は?と考え脳に対して検索して引っ張り出せたらそれを唱える。
英語の発音の練習じゃないので頭の中で唱えたっていいです。
1:合致する事柄を頭の中で検索する
2:目的をイメージして行動する
是非やってみてください。
解決方法2:全く新しい物事として別の名前を付けて覚える
おもしろい思いつきだと自画自賛なんですが、こちらは正直まだ試したことがありません。
そのうち試してみたらここで発表したいと思います。
最後に
運動やスポーツなんかでもきっと同じことが言えるんでしょうね。
うまく覚えられずにヘタになる。
そしてその記憶の上書きができずに運動音痴なまま。
でも理由がわかって一つづつ解決していけば必ず向上できるはずです。
何しろ私は子供の頃泳げないカナヅチ状態からわずか一日の講習で泳げるようになったんですから。
そんじゃまた。
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