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PS5のSSDに海外の開発者の反応が凄まじい

公開日: : 最終更新日:2020/03/23 PS5 |

先日PlayStation 5のスペックの詳細が発表されました。
おおよそのリーク通り、スペックの見た目だけを考えたときXbox Series Xに比べてやや厳しいものでした。
PS5公式スペック
Xbox Series X公式スペック

それがここ数日で海外の様々な開発者からそれをくつがえす発言が見られるようになってきました。
一体何が起こっているのでしょうか。

開発者はPS5どう言っているか

kotakuの編集者 Jason Schreier によると、情報源である複数の開発者がPS5はいくつかの点でXbox Series Xより優れていると彼に伝えたそうです。
Schreier: Multiple Devs Are Telling Me PS5 Is Superior to Xbox Series X in Several Ways Despite Spec
PS5の最高技術責任者であるマークサーニーが講演で「スペックシートで見ていることに関わらず、PS5はさまざまな点でより優れたハードウェアなのです」と言っていたように、過去数時間で少なくとも3人からそのような話を聞いたと述べています。

そしてThe Order: 1886 などの開発で知られる Ready at Dawnの創設者 Andrea Pessino のツイートにも反応しています。


Andrea Pessinoはこう言っています。
「発売から1年以内にゲーマーはPlayStation 5がこれまでに設計された最も革新的でインスピレーションを受けたコンソールの1つであることを理解するでしょう。そして「テラフロップス」や他の同様に誤解されたスペックについて、議論することにエネルギーを費やしたことに対して愚かな気分になるでしょう」と。
これに対しても Jason Schreier は、「そのことはゲーム開発者達から今までに聞いてきたことです」と同意しています。

更にたくさんの人がPS5を称賛している

ノーティードッグの The Last of Us Part 2の共同ディレクターであるKurt Margena

PS5のSSDのスペックについてはまだ酔いしれています。水準の低い共通の特徴をデザインする必要がないファーストパーティにとっては、ゲームデザインの面でどれだけ大きな飛躍をするか人々は知らないでしょう。私のキャリアの中で最大の飛躍です。待ちきれません。

もう一人の共同ディレクター Anthony Newman

私の意見ですがマークサーニーのプレゼンテーションの中で最も重要な部分は、PS5のSSD(および関連するすべてのIOハードウェア)が、最後の2つのゲーム機世代に取り組んできた制限を取り除くことで、ビデオゲームの設計方法を根本的に変えることになるでしょう。

Gearbox Softwareの最高責任者Randy Pitchford

これは素晴らしいものです。 私はI/Oにとても興奮しています。

digitalfoundryとeurogamerのライターJohn Linneman

PS5で最もクレイジーなことはSSDの速度です。5.5 GB/秒は単なる物語の一部です。
他の領域でシステムがボトルネックにならないようにするために、カスタムシリコンがたくさん搭載されています。 紙の上では本当に高速です。XboxシリーズXよりもはるかに高速です。

Here’s The Potential Catch About The PS5’s Crazy Custom SSD

一方でBad NorthのRichard Meredithはこう述べています。

プレイステーションのファーストパーティにとってはいいでしょうが、それ以外の人たちにとってはどうでしょうか。

つまりサードパーティは複数の機種に対応しなければならないのだから宝の持ち腐れだと言いたいのかもしれません。

しかしこれについてkotakuのJason Schreierがサードパーティも同様だと述べています。

ノーティドッグの前アートディレクターAndrew Maximov

何故私がレンダリングのおけるSSDに興奮しているか説明しなければならないでしょう。
(画像では近年の作品のほうが、プレイヤーとの距離が近づくにつれグラフィックの忠実度が急カーブしていることが示されている)
(つまりサーニーの説明通り「1秒以内で必要なもの」だけを随時読み込むような手法も、PS5の超高速SSDなら期待できるのかもしれない)

異常なまでにSSDの速度にこだわる理由

ではPS5のSSDは普通のSSDと何が違ってその目的は何なのでしょうか。
こちらはマークサーニーよる詳細なPS5の解説です。(全部英語)

この中でPS5が超高速のSSDであること、更に速度を落とさないための工夫としてデータ圧縮など何段階もの処理を施していることが示されています。

そして特筆すべきは、PS4では次の30秒間に必要なデータをメモリに入れていて、多くの部分がその瞬間には必要でなくアクティブでない状態なのに対し、PS5の場合「次の1秒」のために必要なデータをメモリに入れておくことでメモリの多くをアクティブに使いまくるということです。言ってみればSSDをまるでRAMのように扱ってデータを読み込みまくるということなのです。

例えば顔がアップになるときは顔の詳細な画像データを読み込む、後ろを向いたらその方向の画像データを読み込むなどです。
Horizon Zero Dawnの解説動画の中でその辺りの技術が視覚的に掴める映像があります。

もう一つ参考に、HDDに比べてSSDになるとフレームレートが58から86に激増している例です。これはSSDにより特化したゲームのようです。

こちらは日本語の記事でPS5のSSDの部分を詳細に解説しています。
【西田宗千佳のRandomTracking】PlayStation 5の技術を徹底解説! 「SSD」と「サウンド」でゲーム体験を変える – AV Watch
この中で筆者はPS5が独自のハードを使ってSSDの速度が落ちないようにしていることについて「偏執的なほどのこだわり」と述べています。

もう一つ日本語での解説。
西川善司の3DGE:Mark Cerny氏のPS5技術解説プレゼンテーションを読み解く(前編)。ここまで分かったPS5のSSDとGPUの詳細 – 4Gamer.net

GPUについてこんなことも

ちなみにテラフロップス(TFLOPS)はGPUの能力を測る指標ですが、今回の講演でもマークサーニーは「もう意味が無い」と述べています。もちろん上回っているマイクロソフトにしてみれば当然意見は違うでしょう。

そしてDigital Foundryによると、MicrosoftのXbox Series Xの設計により開発者はクロック速度とパフォーマンスの低下に影響を与える可能性のある消費電力をより意識する必要があります。これはPlayStation 5の場合開発者がGPU周波数をはるかに高くすることができることを意味します、とのこと。
PlayStation 5 Could Potentially Yield More Raw Power for Developers Over the Xbox Series X?

実際のゲーム映像

PS5ではまだ一切公開されていません。
以前公開されたGodfallはPS5に対応をうたっていましたが、公開されたものは確かPC用です。(リークされた別の映像もpc用で1年ぐらい昔のもの)

Xbox series Xの映像はこちら。

PS5の実際のゲーム映像はE3の開催予定だった時期に公開されるのではないでしょうか。
E3については早くからソニーが参加しない意向を表明していましたが、その時期で独自にPS5用ゲームのお披露目があったであろうことは容易に想像できます。
その時どれほどのものを見せてくれるのか楽しみです。

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